貨幣の価値

貨幣には、いろいろな商品やサービスの価値を測ったり、それぞれを交換したり、その価値を下げずに保存したりという事ができる力があります。

このお金の価値は、管理通貨制によって日本の政府が様々な経済政策を行い、また日本の国内の貨幣の管理を行っている中央銀行である日銀によってコントロールが行われることによって保たれています。

貨幣の価値、つまりお金の価値は、そのお金を媒介として行われる様々な取引による需要と供給によって決定されることになります。
これは、人間社会における共通の事柄で、物やサービスを欲しいと思う人たちやその要望がどのぐらいあるのか、その物やサービスを提供したいと思う人たちやその供給がどのぐらいあるのか、というバランスによって決定されています。

例えば、リンゴが欲しいと思う人たちが100人いて、リンゴが50個しかなければ、リンゴの価値はとても上がることになり、逆にリンゴを欲しいと思う人たちが30人しかいなければ、リンゴは余ることになりその価値は下がることになります。
つまり、需要が高くなれば物やサービスの価値は上がり、需要が低くなれば物やサービスの価値は下がるという事になります。

また、リンゴが30個ある状態で、リンゴを欲しい人が50人であれば、リンゴをもらえない人が出てくるためにリンゴの価値は上がることになり、逆に、リンゴが100個ある状態であれば、リンゴは50人の人を上回る量があるためにその価値は下がることになります。
これによって、供給が少ない状態になると物やサービスの価値は上がり、供給が増えすぎた状態になると物やサービスの価値は下がることになるのです。

このようにして、お金の価値も需要と供給によって常にその価値が変動しているため、誰もこれをコントロールしなければ、状況によってお金の価値も大きく変化していくことになります。

これを、それぞれの国や地域の政府と中央銀行が、その経済圏で使用される貨幣の発行量を調整してコントロールをしているというものが、貨幣の価値の姿になります。

世界中の政府と中央銀行が行っているこうした経済政策では、需要を下げたり上げたりという事は行えません。
需要は、それを求める人たちがどれだけいるのかという事で決定されますので、このコントロールは行えないのです。
そこで、政府と中央銀行は発行する通貨の量を調整したり、中央銀行から都市銀行や地方銀行に貸し付ける金利を調整することによって、経済圏に出回る貨幣の供給量をコントロールしているのです。

経済政策によってその経済圏に出回る貨幣を減らしていけば、価値は上がっていくことになりますし、逆に出回る貨幣を増やしていけば価値は下がっていくことになり、このようなことを行いながら、貨幣の価値が上がってしまうインフレや、逆に価値が下がってしまうデフレに対して調整を行っているのです。